ネームタンク受講者で花とゆめにて活躍されている新人漫画家・家守まき先生が、漫画家志望者のためのオリジナル漫画とコラムをご執筆くださいました!
デビューに至るまでの努力、自分に合った制作方法、デビューしてからの学び━━必読です!
~初めに~あの頃の私に言いたいこと



この後、再就職しつつ花とゆめに投稿し4作め(うち2作持ち込み)でビックチャレンジ賞佳作を受賞。
そこから担当さんがつき、デビューまではおよそ1年半くらいでしょうか…。
花とゆめを選んだ理由は上記の通り、漫画家を目指すきっかけをもらった雑誌だからです。
他の出版社さんに持ち込み、投稿したことがないので他社事情は理解していないです(汗)
ここからちょっと真剣モードで、学んだことなど(笑)
-ネームで砕けまくって学んだこと-「自分にあった制作方法」
正直私は年一回しか雑誌に掲載出来ていませんので正解かは謎です(汗)
今まで掲載されたものの傾向を改めて考えたんですが、私は主義・主張を描こう!
と意気込むよりも大雑把な企画(設定・ウリ)+キャラクターから作っていく方がうまく組立が行くようです。
この思いをぶつけたいんだー!と思って描くのが作家魂というものじゃないの?と思っていたんですが…
私は主人公に自分を投影するタイプではないから、私の主張をそのままキャラにさせようとすると
キャラの心情として不自然になってしまうんです。
作家さんの中にはこの主人公は私自身!と思って描いてそれが強いメッセージとして表現できている方もいると思います。それって強いな、理想だな、と思うんですが。
いや私が主人公の漫画とか読んでて面白くないだろと思ってしまって(卑屈になってるわけじゃないですよ・汗)、
自分と違うキャラを主役に置くことが多いです。
そのキャラに自分の主張をそのまま押し付けたら違和感出て当然ですよね。
主張したいことをガチガチに決めず、この設定の中にこういうキャラを入れてみたらどうか実験する、
という心持ちで描く方が私はあっているようです。
-載ってみて学ぶこと-「客観視」
自分の原稿描いてる時って自分のレベルを客観的に見れていない気がします。
一番最初、受賞作が載る!となった時は大喜びしていました。
ですが、いざ雑誌を見て自分のレベルの低さにただただ悔し泣きしました。
載せて頂いたのに何言ってんだと思われるかもしれませんが…。
自分ではちゃんと描いた!というつもりでも雑誌という形になって改めて見ると拙さが身に沁みてしまって。
デビュー作以降は悔し泣きはしていませんが、課題はポコポコ見つかります。
それとありがたいことに読者様からの反応で、そう受け取って下さったのかー!と
自分でもわかっていなかった自分の作品のことを教えて頂けたりもしました。
客観視、本当に大事なことだと感じています。
-アシスタントに行って学ぶこと-「匠の技の素晴らしさ」
デビュー後にアシスタントに行かせて頂きまして…その時に色々ご教授いただきました。
アシスタント経験なく作家をされる方は大勢いらっしゃると思うのですが、
私の場合は本当に行って良かったと感じました。
参考書ではわからないこと、たくさんありました。
衝撃だったんですが、皆さんペンやカッターの音が綺麗で澄んでるんですよね。
これが世界を生み出す音か!と思いました。
私だけなんか呻き声みたいな音でてて…丸ペンお前…ずっと苦しんでたのか、すまない…ってなりました。
~最後に~
漫画を描いてみたいけどどうすればいいのかわからないと思っている方、まず1p描いて、形にしてみて下さい!
(偉そうに言える立場でもないのですが)
何でもそうでしょうが、わからない!がわかってくるとちょっと楽しいです。
ネームの描き方は躓いたらごとう先生が教えて下さいます!
もう描いて頑張ってらっしゃる方、こんな奴もいるんだなくらいで覚えて頂けると嬉しいです。
そして…4/25発売のザ花とゆめに読み切り
『聖職者は嘘をつかない』
掲載させていただいています。
おはようございます(^-^)
— 家守まき (@yamori_maki) 2018年4月16日
改めて告知になります!
4/25発売のザ花とゆめに読み切り
”聖職者は嘘をつかない”掲載させて頂きます。
嘘つかないと言いつつ秘密がある?神父と少女のお話です。
よろしくお願い致します! pic.twitter.com/oR794d3J8Y

こちら…実はファンタジー辞典を捲ってストップ!で止めたとこが神父の項目でして…。
神父が出てくる少女漫画を描くならこんな感じにしたい…!という企画から作ったお話です。
どんなお話ができたかは、誌面でお確かめ頂けたら幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
家守まき

家守まき icon-twitter
花とゆめでお世話になっております、漫画家です。 放課後レターソング/ワガママ姫のはかりごと/魔境の通訳者 など描いたものです。 お知らせなど呟いていきたいと思います。 よろしくお願いします!
自分の課題を見つめながらも、ひたすら漫画を描くことで学びを深めていった家守先生。
そんな家守先生の最新作『聖職者は嘘をつかない』は4/25発売のザ花とゆめにて掲載中です!
